たかがドルヲタ風情が二回続けて芝居に関するブログなど書いてみる。
ネタバレ多いので2Cheat4の全公演終わってから公開。
最初に断っておく。ワシ、芝居についてはまったくのど素人で、
前回ブログで書いたように久しぶりに舞台など見てしまったばっかりに他の芝居も見たくなって急遽山内圭哉さんと福田転球さんの二人芝居「2Cheat」を見に行った。
この5年くらいアイドルしか見に行かなかったワシがオッサン二人の芝居観に行くって実はかなりのこと。いや今調べたら山内さん主役の芝居、「桃天紅」が2011年ってことは8年ぶりか。
もともと中島らもさんのリリパットアーミーの芝居は好きで好きでよう見に行ってた。
(リリパットアーミー 「破天鬼」)
拷問しても秘密を明かさない主人公のシーン(うろ覚え&勝手に改編)
悪役(拷問の手を休め急にフランクに)「お前は音楽好きか。ほう、どんなジャンルを聞くんだ」
悪「エミネム!いいねえ。ルーズ・ユアセルフとか。おうそうか、わかってるねえ。なるほどなるほど。ちなみに聞くけど演歌とかは」
主「おいおいやめてくれ。虫唾が走る」
悪「ふふふ、そうだよな。では喰らえ!ミュージックハラスメント!」
とムード歌謡を歌い踊り舞う悪役たち
やめてくれええええ!と耐えきれず白状する主人公
何回見ても大笑いしたし、いまやられても腹筋痛める自信ある。
オープニングでの影ナレ「舞台中のご飲食、ご歓談、携帯電話のご使用、座席でのヒンズースクワット、大麻・コカインなどの薬物の使用はお控えいただきますようお願い申し上げます」あのらもさんの口調でもぞもぞと語られて(再演の桃天紅では松尾貴史さんがらもさん真似てやったってのどこかで読んだ気がするが記憶は曖昧)
そして最後カーテンコールで突如始まるちくわの狂い投げ。
最初は小劇場の床に直接座って、当時付き合ってた女の子を膝の間に入れて後ろから抱いて一緒に大笑いした。劇団が大きくなり、それにつれ小屋が大きくなり椅子席になり、彼女も去りひとりぼっちでの観劇になったけどいつだってらもさんは期待を裏切らなかった。
そんならもさんの劇団に途中から入ってきたのが山内圭哉さんだった。当時のリリパットアーミーは役者組と化物組(舞台に上がるだけで笑いの取れる人たち)に分かれていて山内さんは役者組だった。上背ある男前なのでまあ当然っちゃあ当然。舞台でもおもしろさを担当してるわけではなかった。
(若き日の山内圭哉さん)
しかし歳を重ねるにつれ山内さんはパンキッシュで変なオッサンになっていた。SPECでも存在感ある役演ってて、とどめで「桃天紅」の再演で思い知らされた。
それからまたらも作品の再演してくれないか動向だけはウオッチしていた。
2Cheat4の告知があったのはけっこう前だったと思う。即決しなかったのはお金、時間使うなら推しちゃん優先かなっての半分。そりゃオッサンよりかわいいアイドルちゃんの方が好きやもん。
それが行こうって決めたのはやっぱりうわの空の舞台見たから。なんとなく他の芝居も見たくなった。
とまあここまで930文字使って本題に入ってないのはワシのデフォです。誰が読むんやろ?こんな長いブログ。
さて芝居当日。できるだけ前情報なしに、でも期待度は高く新保町花月へ。
まあ結論からいうと怒涛のお笑いがぶり寄りだったね。期待しすぎると思ったほどじゃないなって肩透かしくらうようなことよくあるけど、そんなの杞憂で。手叩いて腹筋割れるほど笑った。テンポもいいしネタもディープでふたりとも役者としての力量見せつけるようにネタを自由自在に操っていた。
転球さんがアイドルユニット「おむすびっ娘」のヲタクで推しはツナマヨちゃんってツカミはドルヲタたるワシのためのネタかって感じで、でもそこからはMIXがはいるわけでもガチ恋口上もなくガチもんのドルヲタであるワシにはちと物足りなさはあったものの盗撮やらピンチケに話膨らむとことかハンパねえし
人生インストラクター(?)ケチャ姉のアドリブに耐えきれず山内さんったら後ろ向いて笑ってるし
190円均一居酒屋の外国人バイトネタもブラックで(←ダブルミーニング)どう収集すんねんって心配になるほどやったし
ワシ、まったく新感線の芝居見たことないにも関わらずアカタロウ新感線ヴァージョンはもうヒィヒィ笑ったし
ゲイのキャンプのナンセンスさはあのオッサン二人だからこそできたんやろうなってオチを最後に持ってきたとこも含め感心したし
転換での映像のTictokやプリクラなんて破壊力抜群で
異様にセーラー服の似合うオッサンとか(すぐ脱ぐのでほんまに着てみたかっただけにしか思えん)
薬物関係やらコンプラからうどん職人ネタへの持っていきかたもすげえし
これ、もう最高!
いや正直らもさんの脚本ほど物語が流れるわけやない。一本筋の通った物語ではなかった。まあそこはほとんど台本なしで演ってるとのことなのでそんなもんかと。
でももう大満足で一瞬これ大阪公演も見に行こうかなって割と本気で考えた。なんとか思いとどまったけど。
だって今月はヤナミューさん、オサカナちゃん、Tipさんという大好きグループ共演にふうちゃんマリリさんのアコースティックライブ見に行きたいねんもん。とやっぱり最後はアイドルを取ってしまうワシでした。
(ヤナミュー まにさん)
sora tob sakana ふうちゃん
tip Toe. つみりん
<蛇足>
うわの空の舞台で父親である助監督役が娘の染木彩花ちゃんに「俺がメガホン取るときは主演してくれ」って頼むのに対し彩花ちゃんが「脚本(ほん)読んでから考えます」って答えるシーンあってそれを昨日ふと思い出した。舞台はやっぱり脚本だなぁって。
脚本家が出演者と近すぎて物語の中身が引っ張られるのは力が内向きになって外に広がらんなぁとか、ワンフォーの二人をゲストにした芝居の脚本書いてみようかって構想練った時期があって、それはアイドルヲタクネタ散りばめたお笑い特化の物語にしようとか考えてたなとか、とりとめもない思考が浮かんでは消え浮かんでは消えこのブログひとまず終了。
(One of force 解散してもうすぐ9ヶ月。でもまだ好きな気持ちが燃え盛っててガロ・ティモスに鎮火して欲しいほど。いや。やっぱり消してほしくない)